住民・自治・政府

【書名】住民・自治・政府 佐藤竺先生追悼記念論文集

  

【執筆者名】 佐藤竺先生追悼記念論文集編集委員会 編

【定価】6600円(本体価格6000円+税率10%)

【ISBN】978-4-87526-478-1

【出版年月】2026年6月  

【判型・ページ数】A5判 304頁

書籍内容・メディア紹介

戦後行政学の発展の一翼を担った故佐藤竺成蹊大学名誉教授の三回忌にあたり、直接・間接に影響を受けた研究者23人がその研究を発展させる内容の論稿を寄せて編まれた論文集。


現在地方自治を語る上で多くの論者が依拠する「補完性の原理」。佐藤教授は、その概念が一般に認知される以前から補完性の原理の枠組みに立脚して論を展開してきた。本書はそのことを踏まえ、住民、地域社会、自治体、中央政府という当該原則の基本的枠組みに照応させて構成する。

 

「第1部 住民とコミュニティ」では、住民自治と中間団体による地域社会形成を、「第2部 自治とシステム」では、自治体による当該地域のマネジメントの諸相を、そして「第3部 政府とガバナンス」では、国、地方に跨がる行政統制や政府間関係を、それぞれ取り扱う。

目次・著者紹介

刊行にあたって
佐藤竺先生・略年譜

 

〈第1部 住民とコミュニティ〉

第1章 住民参加論のアップデート─佐藤竺の仕事の継承と発展【嶋田暁文】

第2章 「住民参加論の今日的理解」の再考─合意に至らぬ後の地域経営【藤井誠一郎】

第3章 自治制度のなかの住民投票─佐藤竺の議会制民主主義論を踏まえて【鹿谷雄一】

第4章 コミュニティ政策の展開と自治の課題【牛山久仁彦】

第5章 行政協力制度の実態とその課題─愛知県東海市の行政協力員制度を例に【三浦哲司】

第6章 中間支援施設の運営に関する一考察─公設民営を中心として【前田成東】

第7章 行政需要の構造─市民の行政需要と行政ニーズの認知の変遷【三船 毅】


〈第2部 自治とシステム〉
第1章 戦後日本における自治のマクロ体制─佐藤竺の地域開発研究を受けて【金井利之】

第2章 理論と実践の紐帯理論─佐藤竺「地方議会論」の射程と展望【江藤俊昭】

第3章 改正空家法制定後の空き家条例の展開【北村喜宣】

第4章 地方公共団体の委員会の「規則その他の規程」─その法的性質と問題点【寺 洋平】

第5章 地方上級・一般行政試験を振り返る─『受験ジャーナル』のデータから【西村美香】

第6章 住民参加と政策広報─葛城市複合施設整備事業を事例として【増田知也】

第7章 自治・協働の現在と自治体の区域─相模原市における協働事業を手がかりとして【山岸絵美理】

第8章 変化の時代の公共政策─フランスのアソシアシオンから何を学ぶか【今里佳奈子】

第9章 不人気国策と自治体─抵抗と苦難【佐藤 学】


〈第3部 政府とガバナンス〉
第1章 行政・自治体の「守備範囲」論再考─佐藤竺の行政責任論に寄せて【南島和久】

第2章 公の施設の民営化(指定管理者制度)と公共的価値【三野 靖】

第3章 自治体の公共施設再編過程における市民参加─市民による行政統制【久保木匡介】

第4章 オンブズマン制度の定着をめぐって─国と自治体の苦情処理制度【土屋耕平】

第5章 「カスハラ時代」のオンブズマン─オンブズマンは誰の味方なのか【山谷清秀】

第6章 東南アジア大陸部での越境輸送協力─垣間見られる集権・分権要素【石田正美】

第7章 19世紀英国の行政統制をめぐる変容─国会による委任の「確認」【馬塲 健】