森幸二の自治体法務研修

【書名】森幸二の自治体法務研修

    法務とは、一人ひとりを大切にするしくみ

 

【執筆者名】森 幸二 著

【定価】2310円(本体価格2100円+税率10%)

【ISBN】978-4-87526-442-2

【出版年月】2023年10月 

【判型・ページ数】A5判 182頁

 

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書籍内容・メディア紹介

いくら本を読んでも法務のセンスが身につかない―。そんな悩みを持つ自治体職員にオススメ!人気講師のとっておきの知恵が一冊に。

 

===以下、本書「はじめに」より===

自治体職員は、数えきれないくらいのたくさんの法律や条例(ここでは「法と呼んでおきます。)を、しごとの道具として使いながら、住民福祉(住民の幸せやより良い暮らし)を実現していかなければなりません。


それらの法は、すべて条文でできあがっています。
法の見た目は文字列であり、一定の論理性を持った文章です。

でも、条文は法が世を忍ぶ仮の姿です。
とりあえず、目に見える形になっていなければ、規程(ルール)として、社会で機能できないので、文章になっているだけなのです。

法の本体は、条文には表れない大切なこと、つまり、「法的なものの考え方」にあります。

その「法的なものの考え方」をつかむことによって、法がみなさんに、「どうしても伝えておきたいこと」や「社会においてこれだけは実現してほしいこと」が理解できます。

そして、「何が正しいのか」が、見えてきます。

この本は、難しい法律の専門書ではありません。
研修では教えてくれない「法的なものの考え方」を身につけるための本としてつくりました。

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【ご紹介いただきました!】
サイト「自治体通信ONLINE」(こちら
『ガバナンス』2023年12月号(発行・ぎょうせい)(記事は新着情報2023.12.5)
『都政新報』2023年12月5日号(6面)・BOOK欄(評者:一條義治 武蔵野大学法学部政治学科教授・前三鷹市市民部長)(記事は新着情報2023.12.6)
『政策法務Facilitator』VOL.81(発行・第一法規)(記事は新着情報2024.3.1)

 

 

目次・著者紹介

はじめに

 

Ⅰ まずは、「正しいことかどうか」を考える
1 違法行為の本当の原因~特産物のPR~
2 自治体職員にとっての「法的」の意味~ゆるキャラの開発~

 

Ⅱ 「読む」のではなく「解釈」する
1 子ども連れで投票できるか?~投票所で~
2 子どもが選挙人と入場できるか?~3年後の投票所で~

 

Ⅲ 論理ではなく法的に考える
1 法令における「努力義務」の意味~条例案の審査~

 

Ⅳ 契約ではできないことを実現する
1 配分的正義の実現~新規採用職員の指導~

 

Ⅴ 関係性ではなく立場で人を評価する
1 人を立場で評価する~道の駅の指定管理者~

 

Ⅵ 条文の意義を理解する
1 委託と補助との区別~地域行事への支援~
2 委託における法的な根拠~法的なパワハラ~

 

Ⅶ 法制度と正しく向き合う
1 政策的な法令の理解~著作物の利用~

 

Ⅷ 住民のための自治体職員(法律行為と事実行為)
1 権利と義務の大切さを理解する~情報公開請求~

 

Ⅸ 平等なまちづくり
1 地域における平等の実現(1)~ペット葬祭場の規制~
2 地域における平等の実現(2)~ラブホテルの規制~

 

Ⅹ 法的なものの考え方を探して
1 虐待の連鎖
2 マタニティー・ハラスメント
3 空き家対策
4 貧困問題
5 憲法解釈
6 パワハラ
7 職業の価値
8 職場の人間関係
9 性的指向
10 インターネットでの「批判」
11 自己情報コントロール権
12 正義感
13 カウンターの向こう
14 女性の活躍の場~シンデレラの姉~
15 「人」の問題
16 公務員として
17 改革・改善
18 自己決定権
19 民間との違い~自治体職員(みなさん)だからできること~
20 意見を持つこと・意見を聞くこと
21 あいさつ
22 条例、規則、要綱
23 正義(平等)を実現できるのは自治体職員だけ
24 法務を勉強しましょう!

 

おわりに

 

 

■著者紹介■

森 幸二(もり・こうじ)
北九州市職員。政策法務、公平審査、議員立法などの業務に携わり、現在は議会事務局政策調査課長。
自治体法務ネットワーク代表として、全国で約500回の講演。各地で定期講座を実施中。
著作に、『自治体法務の基礎と実践』、『自治体法務の基礎から学ぶ指定管理者制度の実務』、『自治体法務の基礎から学ぶ財産管理の実務』(以上、ぎょうせい)、『1万人が愛したはじめての自治体法務テキスト』(第一法規)。