公務員昇任試験対策の 決定版!!幅広い分野の対策ができます!!
法律科目の勉強法
自治体の昇任選考を受験される方の中には、「これまで法律を専門的に勉強してきていない」とか、福祉・保育など現場での職務にあたる方には「日ごろ仕事の中で法令に意識して接する機会が多くない」という理由で、法律科目に苦手意識があるケースが多いようです。一方で、多くの試験で法律科目の得点はそれなりのウェイトを占め、「落とせない」科目でもあります。どのように勉強を進めればよいのでしょうか。
地方自治法・地方公務員法の勉強法
法律分野の知識を身に付けるためには、暗記ではなく、体系的に理解し、合わせて試験問題に慣れることが重要です。演習問題を解きながら必ず解説を読み、より深い理解につなげましょう。また特に地方自治法の学習では、実際に「条文にあたる」ことが重要です。解説文に根拠が挙げられている時は、法文を確認しましょう。そうすることで設問で問われている内容や、正答/誤答がどのように表現されているかを把握することができますし、その積み重ねが頻出分野のあぶり出しにもつながります。
そうは言っても、地方自治法は条文も枝番も多く丸暗記をしようとしても効率的でも現実的でもありませんので、これはオススメしません。
一方、地方公務員法については、頻出問題の解説であっても根拠条文が示されていないことがあります。これは、その根拠が地方公務員法の条文でなく行政実例や他の法律(労働基準法、地方教育行政法等)にあることなどからです。
こうした場合は、演習問題を解きながら正誤を理解する過程で、必要に応じてより詳しい説明のある解説書などにあたることをおすすめします。信頼性についての判断は必要ですが、インターネットの活用も考えられます。また、地方公務員法は日頃みなさんの業務や勤務に関連のある項目が多いので、これに紐付けて覚えるなど、学習しやすい科目でもあります。苦手意識を持たずに取り組んでみてください。
まずは習得度の確認から
法律問題の勉強にとりかかるときには、習得の度合いを自分で確認することがはじめの一歩になります。過去問題など、5肢択一の問題を解いてみて、完全でないながらも正誤の判断がつくのか、まったく分からないのかを明らかにしましょう。
前者であれば、積極的に演習問題を解き、正答率を上げるようにしていくのが一番効率的です。後者であれば、解説書などで基礎的な理解を積んでから学ぶのが、遠回りなようで着実です。なぜ正/誤なのかを理解できないままでは、問題集を何度解いたところで、その問題集を覚えてしまうだけで、根本的な理解力はなかなか付きません。
問題集には、肢ごと、あるいはセクションのまとめとして解説を付しているものもありますが、この記述で理解が難しい場合は、解説に重点を置いた書籍で基礎を固めることがおすすめです。