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神保町建物めぐり
戦災から生き残った街
神保町界隈にはまだ昭和初期の建物が残っている。30年近く前、神保町で働き始めた頃は、裏通りには木造2階建て、3階建ての建物が結構残っていた。 その後、少しずつ少しずつ建て替えられ、さすがに木造建築は少なくなってきた。平成23年(2011年)の東日本大震災以降は、消滅のスピードが加速したように思う。
神保町という町は、江戸時代には旗本の屋敷などが並んでいたのだろうが、明治以降は、学生街や古書店街として有名になった街である。東京の街は、大正12年(1923年)の関東大震災と昭和20年(1945年)の空襲で2回壊滅的な被害を受けているので、それ以前の古い建物は珍しい。ただし、空襲による被害にはムラがあって、東京でもところどころ焼け残った地域があり、神保町もそうした焼け残った地域の一つである。